年2回の大型アップデートの公約が守られているwindows 10。次期アップデートのRS4の開発も最終段階となり、4月にも配信開始されることが予想されています。今回はこのRS4について、現時点で発表されている内容を中心にお届けしましょう。
まず、名称については「Creators Update」「Fall Creators Update」に続いて、「Spring Creators Update」になることが確実視されています。
ユーザーレベルでわかる新機能としては、「windows Timeline」があります。これはWindows上でしてきた作業の履歴をさかのぼれるというもの。Microsoftアカウントとの組み合わせで情報をクラウドに保存することもでき、他のWindowsマシンやスマートフォンとの間でもその履歴を共有し、作業の続きなども可能です。
履歴が保存されるのはEdgeやOffice 2016などの同機能に対応したアプリのみ、また実際の操作すべてではなく、ウェブ閲覧やファイル操作などに限られますが、Windowsの使い勝手を大きく進化させる注目の機能と言えます。
「Near Share」と呼ばれる機能も追加されます。これはアップルの「AirDrop」と似た機能で、Wi-FiとBluetoothを組み合わせて、近距離にあるPCとの間で、ネットワークの複雑な設定やUSBメモリーなどを必要とせずに、ファイル交換が手軽にできるというものです。
さらにアップデート作業自体に要する時間も大幅に短縮されることが公表されています。年2回の大型アップデートは、実質的にOSそのものをバージョンアップしているに等しく、マシンが利用できない時間は徐々に短縮化されてきたとはいえ、Fall Creators Updateでも平均で1時間近くありました。RS4では、ユーザーがPCを使っている間のバックグラウンドで行なう作業を増やして、平均30分程度で終わるとしています。自宅の1台だけならともかく、部署内のたくさんのマシンをまとめてアップデートするなどの作業をする人にはうれしい改善点と言えるでしょう。
アスキー編集部/ascii.jp 提供