【アスキー編集部】第180回 1kgを切るマシンで4コアCPU!? 『2018年のモバイルノート事情』

2018年に入って、レノボ、パナソニック、VAIOといった国内外のメーカーから最新ノートパソコンが次々と発表されています。これらの新モデルの中でも、1kg前後のモバイルノートは大きな進化が見られ、“買い換えタイミング”と言える状況になっています。実際のマシンでどんな変化が起きているのか、今回紹介します。

まず、2018年の新モデルに見られる特徴は、第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載している点です。第8世代Coreシリーズはデスクトップ用でコア数が増えたことが話題になりましたが(Core i7が6コア/12スレッド、Core i5が6コア/6スレッド、Core i3が4コア/4スレッド)、これはモバイル用でも同様です。

具体的には、主に軽量モバイル機に用いられるUシリーズ(TDP:15W)のプロセッサーでも、2コアから4コアに増加したのです。たとえばCore i7-8550Uを例に挙げると、4コアであるため定格クロックは1.8GHzと低く見えますが、ターボ・ブースト時の最大クロックは4GHz。マルチコアを活用する場面でもそうでない場面でも大幅に性能が向上しています。さらにメーカーの中には、マシン全体の放熱性能を高めることで、高いパフォーマンスを持続的に発揮させられることを売りにする製品も見られます。

また、周辺機器の接続や給電用として、USB Type-C端子がようやく広く使われるようになってきたのも大きな変化です。特に給電については各社独自の専用端子から、USB PD(Power Delivery)と呼ばれる共通規格が用いられる傾向が進んでおり、(充電速度を妥協すれば)より小型の汎用製品を用いたり、スマホと共用にすることで出張時の荷物を減らすなどのメリットが得られるようになります。

こうした最新のスペックを持つモバイルノートは、現時点ではまだ若干高価ですが、それだけの性能とメリットを持っているのは確かです。実際に買い換えるかどうかはともかく、各メーカーのサイトに行って、その製品の特徴や性能を確認してみてはいかがでしょうか。

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