【名探偵ハギーのパソコン事件簿】ダークウェブ、ダークネット、の違いって説明できますか?

その昔、まだ私が高校1年の頃文化祭で「宇宙・時間・次元」について展示会で出展した。
当然、協力者はだれもいなくて一人で模造紙に6,70枚書き、当時使われていない教室を1つ借り切ってだしたものである。それは半世紀ほど前の事である。
「なぜ時間は1つの次元として存在するのか?」「時間が遅くなる簡単な説明」「速度が速くなればなるほど質量は無限大に近づき、そのベクトルにおける「長さ」はゼロに近づく簡単な説明と中学生でもできるその計算方法」なんていう題材で偉そうに講演したのだが・・・聴講したのは在校生では友人の数人だけ、他は先生方と周辺の大学生とご老人であった。

さて、ここで登場したのが「ダークマター」つまりは暗黒物質の存在であった。当時はそれが全宇宙のどのくらいかは計測されていなかったと思うのだが、主要な部分を占めるという説明だった気がする。そして2003年には宇宙背景放射を観測するWMAP衛星では暗黒エネルギー74%、暗黒物質22%、そして私達がその存在を感じ取れる物理的なもの(水素などの原子)が4%・・・つまり、人類がいまだその存在ですら間接的にしか観察できていない暗黒系で96%を占めると言われる。その後2013年つまりたった5年ほど前に欧州宇宙機関は観測の結果、原子はたったの4.9%で他は暗黒系であったと論文にも掲載されている。

多少話はずれたかも知れないがこの不気味な存在を想像させるものがインターネットでの「ダーク〇〇」ではないだろうか?「ダークウェブ」、「ダークネット」、「ダークサイト」などが一般的である。ネットで検索すると何百万以上もの解説がある。しかもすべて同じなら話は早いのだが、微妙に、時には全く違う解説になっているケースもある。

そこでマニアックな方からは「萩原の解説はおかしい」と言われるのは覚悟して、こう理解しておけば「基本は知っている人」と思ってもらえるだろうと考え、今回ここに掲載させて頂くことにします。(見解の相違などの苦情は一切受け付けません。受けると限りなくストーカーのような対応をされる可能性もありますので・・・)

まずは「ダークウェブ」と「ダークサイト」これはほぼ同じ意味です。「ウェブサイト」という単語を分割してバラバラに記載しているケースが殆どでした。そこで本題は使用者の多い「ダークウェブ」に統一致したい。

よって本命は「ダークウェブ」と「ダークネット」である。

NHKさんも間違えた!

ネットにも1社だけ掲載されていたがNHKさんがこの説明を誤解している。
原稿を記述する際に確認してみたら2018年8月6日午前3時現在も訂正されていない。
多分、見解の相違、こういう考えもある・・・そう弁解される可能性があるのですが、ネットワーク技術者としては、やはり大きな違和感があるのは事実ですね。周辺のネットワーク専門の大学教授にもお聞きしたが、全員が「違和感がある」ということであったので、たぶん間違いと考えています。

http://www.nhk.or.jp/nc11-news/digest/20170905/
ニュースチェック11
2017年9月5日(火)  「ダークネット」対策が課題

ここには
『特定のソフトや専用のパスワードを手に入れて初めて閲覧や書き込みができるのが「ダークネット」。言わば「犯罪者が集う会員制サイト」です。』

『ここでは、盗まれたメールアドレスやパスワード、クレジットカードの番号といった個人情報のほか、ハッキングを行うためのウイルス、それに、武器や麻薬の販売に関わる情報など、いろいろあるんです。』

という解説があります・・・しかし、見解の相違かも知れませんが世間ではダークネットの意味はこう記載されているのが一般的です。

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ダークネット
【英】darknet
ダークネットとは、インターネット上で到達可能なIPアドレスのうち、特定のホストコンピュータが割り当てられていないアドレス空間のことである。
ダークネットは未使用のIPアドレスであり、通常はダークネットに対してパケットが送信されることはほとんどない。しかし実際には、ダークネット上で相当数のパケットが観測されるという。
(以下省略)IT用語辞典より抜粋
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前述のNHKさんの解説は、まさしく「ダークウェブ」のことです。
ただし、狭義において、解説をする際に「ダークウェブ」を構成する要素のネットワーク全体として「ダークネット」という記述にすることもあるので100%間違いとは言いませんが、誤認することになるのは間違いないので、少なくとも「補足」が必要だと考えております。
私が最も恐れるのはNHKさんはその影響力が極めて大きいので、この理解の方が正しいと思い込む方々が圧倒的に多くなればそれが「正しい」と国内で通用してしまうことです。
まるで明治時代に、ある日本人が、外国人のカード遊びを見てその一人に「これは何というのか?」と1枚のカードを指して尋ねたら「これはトランプ(切り札)」と答えたのでそのカード全体をトランプと思い込んでしまい、誤りであるということが判明した時には圧倒的に「トランプ」という名前が日本で広まってしまっていた(これには諸説あります)。これに類似しかねないと危惧しています。

ダークウェブを閲覧するには知識が必要で「Tor」の様な匿名化技術等を利用しないと閲覧できないものが多い。ただ、興味本位で訪れるのは避け、専門家に委ねた方が賢明である。

なぜなら売買対象が「麻薬」「拳銃」「ミサイル」「殺人請負」「個人情報」など日本では考えられないものまで対象となっているマーケットもあり、痕跡を残すと後々やっかいなことにもなり兼ねないからである。ネット検索するとそのアクセス方法も一部のサイトには掲載されているがお勧めはしない。自己責任でお願い致したい。

特定非営利活動法人 パソコン整備士協会