【アスキー編集部】第262回 2018年以降のパソコンでしか動かない!? 『Windows 11のアップグレード条件』

6月24日(現地時間)に正式に発表されたWindows 11。年内の正式リリースが予定されており、中央に寄せられるようになったスタートメニューとタスクバーのアイコン、フラットなデザインで角が丸みを帯びるようになったウィンドウなど、外観の変化に注目が集まっています。

もう1つ話題になっているのが、アップグレード条件です。詳しくはマイクロソフトのWindows 11のページ(https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11)で確認できますが、4GBメモリーや64GBストレージなどのほか、UEFIやセキュアブート、TPM 2.0のサポートなどが必要とされています。いずれもパソコンのセキュリティーを確保するための仕組みですが、数年以上前のモデルでは仕組みが用意されていないことも多く、各自で確認する必要が生じます。

また、 11がサポートするインテル/AMDのCPUリストも公開されています(https://docs.microsoft.com/en-us/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-supported-intel-processorshttps://docs.microsoft.com/en-us/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-supported-amd-processors)。インテルの場合は第8世代Coreシリーズ、AMDではZen+世代以降で(第7世代やZen世代ではUEFIでの対応など個別にサポートされる可能性あり)、大まかに言えば2018年前後以降に登場したパソコンに採用されたCPUということになります。現在のWindows 10と比べると、サポートされるパソコンが相当に限定されることがわかります。

Windows 10であれば、このリストよりもずっと古いCPUのマシンであっても、メモリー(たとえば8GB以上)やストレージ(SSDなど)が一定レベル以上であれば快適に動作するわけで、Windows 11が動作しないのは納得行かないという考えも一理があります。ただ、Windows 10ではWindows 7や8からのアップデートを促進するために古いハードウェアも幅広くカバーした結果、サポート対象が非常に多くなっている感があります(たとえばWindows 10まではあった32bit版がついに無くなります)。また、2018年より前のCPUについてはSpectre/Meltdownと呼ばれる脆弱性の問題があり、OS側でも対応の必要が生じています(その結果による性能の低下も)。

つまり、マイクロソフトとしては、Windowsを次のステージに進めるために、どこかでサポートするハードウェアに一線を引く必要があるというのが、Windows 11が登場する1つの理由ではないかと推測できます。なお、Windows 11にアップグレードできないマシンに対しても、Windows 10の年2回のアップデートは2025年10月14日まで提供される予定になっています(https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-home-and-pro)。「残り4年」を長いと感じるか短いとするかはそれぞれでしょうが、いずれにせよ古いマシンはこの4年の間に移行を検討することになりそうです。

(アスキー編集部/ASCII.jp 提供)

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