PCサービス出雲 | 縁結びの地・出雲で「パソコン整備士」の資格を看板に修理業を営む。

パソコン整備士のお店 PCサービス出雲 髙畑 幸一 氏

高円宮家の典子さまが婚約内定して話題となった出雲大社。お相手の方が出雲大社の権宮司である。昨年は本殿遷宮もとり行われ、話題が続く出雲の国。今回は、この地に「パソコン整備士の店」と看板を掲げて、パソコン修理業を営む会員・髙畑さんにお話を聞いてみた。

彼の出身は釜揚げうどんで有名な四国の香川県。大手電気メーカーのF社に就職。出雲へはF社の転勤でやって来た。それからずっと出雲に35年以上暮らしている。大手メーカーF社ではカスタマエンジニアをやっていた。端末系のシステムメンテナンスの仕事だ。銀行のバンキングシステムの修理などが中心だった。早期退職制度があったので、57歳の時、辞めるにはこの時期が良いと知り会社を辞め、パソコン整備士の資格を取った。

「実を言うと、F社の昇格試験よりはちょっと易しい感じでした。とは言うものの、1級はペーパーテストで2回落ちましたけど(笑)」と、髙畑さんは言う。3級、2級と順番に受けて、それは割りと簡単に取れた。「なぜ、パソコン整備士を受験したかというと、F社の昇格試験は確かに難しいけれど社内試験なので、一般から見て認知してもらえる資格が何かないかと探していたんです」と語る。そこに「パソコン整備士」という資格があることを知り受験したのだ。髙畑さんはF社退職後、出雲の農協に転職し、しばらくシステムメンテナンスに携わった。

なぜ自分のお店を出そうと考えたのか。

きっかけは、農協を退職する際に、他にメンテナンスができる人がいないので継続してシステムメンテナンスをお願いできないかと頼まれた事だった。

それを引き受けたことが起業につながったのだという。個人的に引き受けた仕事だったが、他にも同様のメンテナンスを頼まれるようになり次第に広がっていった。本格的に修理業をアピールするために、パソコン整備士の資格が有効となった。「パソコン整備士のお店 PCサービス出雲」という看板を掲げて、パソコン整備士であることを全面に出して、お店をPRしていった。彼を突き動かしたのは、本当にパソコンで困っている人を助けたいという思いだった。

本格的に始めると様々な依頼が来るようになった。パソコンの修理で最もよく頼まれるのは「データをなんとかしてください」という依頼だ。パソコンは壊れてしまったが、データだけはなんとか救出して欲しい、そういう問い合わせが多かった。メーカーに修理依頼すると「データは初期化されます」と言われてしまうので、自分のデータを取り出したい人がこちらに依頼してくるのだ。たまにパソコンをマニアックな用途で使っている方から相談を受ける事がある。例えば、映像編集ソフトを入れて専用のグラフィックボードを入れた状態で「エラーメッセージがでるんだけど何でだろう?」と。触ったことのない編集ソフトを使い方から調べて検証する。これがかなり大変な作業だ。結局、ソフトと部品との相性が悪かったということが判明した。こういった苦労もパソコン修理業ならではだ。

髙畑さんに、パソコン修理業につきたい方への起業アドバイスを聞いてみた。

「アドバイスという程のことは特にありませんが、パソコンの世界は技術の進歩が早いので、とにかくハード・ソフトに関する新しい技術や情報を得て、自分で実践出来ることはやってみるといった様に日頃からスキルアップをすることが大切だと思います。そして、メーカーや販売店では対応してくれない様な案件(些細なトラブルや質問、旧機種で断られた様な修理)なども、出来る限りお客様のご要望にお応えするのが、町の修理屋の役目ではないでしょうか。」

髙畑さんは言う。本当にパソコンのことで困っている人、他で直らなかったと肩を落としている人のために、少しでも役に立てたらいい、と。その優しい表情に人柄の良さを感じる。縁結びの神様が住むという出雲大社。パソコン整備を通して、人と人の縁が育まれているようだ。

■ 企業DATA
PCサービス出雲
〒693-0004 島根県出雲市渡橋町1138-6
TEL:0853-25-7086
http://www.pc-service-izumo.net/

特定非営利活動法人 パソコン整備士協会