【アスキー編集部】第196回 スマートフォンとの連携が強力に 『October 2018 Update』

は、半年に1回のペースで大型が提供されていますが、その最新版「 10 October 2018 Update」の配信が10月2日に開始されました。USBメモリーなどにインストールメディアを作れる「メディア作成ツール」のダウンロードに加え、Windows Updateからの適用も可能でした……と過去形になっているのは、アップデートすることでユーザーのファイルが削除されるケースが生じているという重大なバグの報告がマイクロソフトに寄せられたため。10月6日からは一旦配布が中断されています。

この問題の状況も気になるところですが、そう遠くない未来にアップデートが再開されると予想して、今回は「October 2018 Update」における主要な新機能をご紹介します。

目玉的な機能としては、スマートフォンとの連携が挙げられます。Windows 10 Mobileを実質的に終了したマイクロソフトですが、Android/iOS端末へのサポートにこれまで以上にを入れています。具体的にはAndroidスマホ向けに「同期管理アプリ」なるものを用意。リンクしたスマートフォンで最近撮影した写真へのアクセスやSMSの送受信操作などが、Windows 10マシンから可能になりました。また、ウェブブラウザーのEdgeをAndroid/iOSでも提供し、スマホで見ているページのURLをパソコンに送ったり、Office MobileとWindows 10のOffice 履歴の共有なども可能です。

Windows 10の複数マシン間での連携も強化されています。クリップボードは過去の内容を保存して、さかのぼって利用できるようになったほか(「Windows+V」キーで表示可能)、同じマイクロソフトアカウントでログインしているマシン間で、ネットワーク経由でクリップボード共有する「クリップボード」の機能が加えられました。

継続的に進化している部分ではウェブブラウザーの「Edge」があります。設定項目が階層化されたほか、ツールバーに表示するアイコンのオン/オフが可能になり、より自分向けにカスタマイズしやすくなっています。Edgeは表示速度などの性能こそ高いものの、設定を変えられる範囲が少なかったことが欠点だっただけに、うれしい改良でしょう。

全体的には着実な改良を進めつつ、他のデバイス、特にスマートフォンとの連携は、本コラムでもしばしば紹介してきたマイクロソフトのクラウド志向が明白に表れた進化点と言えます。アップデートが中断している問題の、早い段階での解決と、配信の再開を期待したいところです。

※現在「October 2018 Update」は、トラブルにより配信が停止されています。新しい情報はMicrosoftのWebサイトをご覧ください。

(アスキー編集部/ASCII.jp 提供)

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