第117回 パソコン用ゲームが再び隆盛の一因『Steam』

2015年6月24日発行


 日本では本格的なコンピューターゲームはゲーム専用機が主流で、パソコン用ゲームはどちらかと言えばマイナーな存在でした。しかし世界に目を向けると、パソコン用ゲームは一定のシェアを持ち続けています。
 そのパソコン用ゲームの世界で大きな存在となりつつあるのが「Steam」と呼ばれるプラットフォームです。以前のパソコン用ゲームはCD/DVDで販売され、ユーザーは個々にパソコンにインストールするのが当たり前でした。そのため、ゲーム専用機に比べて、プレイし始めるまでが大変という印象がありました。
 これに対してSteamでは、クライアントアプリを導入しておけば、あとはメニューからタイトルを選んで、クレジットカードなどで代金を支払うだけで、インターネット経由でダウンロードしてインストール可能です。スマホのアプリストアと同じ感覚と言えるでしょう。
 またアップデートがあっても自動的に更新してくれたり、他のユーザーとのコミュニケーション機能もSteamのクライアントに備わっています。つまりパソコン用ゲームでは面倒だったあれやこれやがゲーム専用機のように簡単になる。Steamはそのためのツールと言えます。
 Steam内で販売されているゲームは幅広く、本格的なタイトルから、インディーズゲームと呼ばれる小規模なデベロッパーが開発したものまで多数存在します。価格もバラバラで、さらに割引キャンペーンなどもしばしば展開されるため、数百円程度で購入できるものもあります(ただし、日本のゲームメーカーによる日本語版タイトルはまださほど多くはありません)。
 デベロッパーからの視点でも、従来のパソコン用ゲームはコピー対策に課題があり、ゲームソフト自体は安価もしくは無料で配布し、プレイ中の課金に依存するというモデルが多くなっていました。この点についてもSteamの登場によって、一定の成果を得ている状況があります。
 ゲーム専用機を超えるグラフィックでゲームをプレイするためには、一定レベル以上のハードウェアが必要という点は従来と変わりませんが、より自由度が高いパソコン用ゲームを楽しんでみたいという人は、Steamを試しにインストールしてみてはどうでしょうか。

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